地デジとアナログではこんな差もあるということを知りました。
びっくりでしたが、時計あわせは出来ないです。
地デジとアナログテレビを同時に点けるとアナログのほうが早く映る。
その差2秒から4秒。テレビ局によっても違いテレビの性能によっても違うそうだ。
■なぜ地デジの映像は遅れるのか。(産経新聞より)
NHK広報局によると、デジタル放送は高画質・高音質でデータ放送もできるぶん、情報量も膨大になる。そのため放送局では、映像や音声のデータをいったん“圧縮”してから送信し、受信したテレビが“解凍”している。
アナログ放送では、この作業は必要ない。地デジはこうした情報処理に時間がかかるため、その分映像や音声が遅れるという仕組みだ。
アナログ放送と地デジの「時差」は一般的に約2秒といわれているが、テレビ局によっても異なり、受信するテレビの性能によっても変わる。NHKでは、首都圏で約1・6秒、大阪などの拠点局周辺では約3秒、地方局では最大で4秒ほどの遅れが生じるという。
遅れの分だけ早めに映像を送信すればよさそうなものだが、NHKによると「遅れは一定ではなく、そもそも生中継の映像は早められない。放送では録画と生中継の番組が混在しているので現実的には無理」だという。現状では平成23年7月24日の完全移行後は、ほとんどのテレビ番組が、実際の時間より数秒遅れで始まることになるようだ。
■時報は廃止に
地デジの思わぬ副産物となった「時差」。これによって影響を受けたのが、時報だ。
NHKの昼ニュースでは長年にわたり、時計の秒針が正午をカウントダウンする時報を放送していた。だが、地デジでは実際の時刻とずれてしまうため、平成16年の番組改編を機に取りやめた。
地デジの数秒の遅れが命取りになりかねない「緊急地震速報」にどう対応するのかも問題になった。
緊急地震速報は、地震の初期微動(P波)をキャッチすることで、大きな揺れが起こる直前に、テレビやラジオを通じて市民に知らせる。速報から揺れが起こるまでの数秒間で、机の下に隠れたり避難したりすることを目的としており、数秒の遅れによって速報が意味をなさなくなる可能性もある。
実際、20年6月に発生した岩手・宮城内陸地震では、この問題が表面化した。震源に近い場所で、アナログ放送では、ほぼ同時に速報が伝わったのに対し、地デジは間に合わなかった場所もあったからだ。
これを受け総務省は、各放送局に対策を検討するよう要請。NHKなどは、文字や地図を表示する従来の速報画面よりも前に、まず「緊急地震速報」の文字だけを、チャイムとともに流すことにした。番組の映像とは別の信号で送信するため、アナログ放送とほぼ同時に速報できるようになったという。
「時差」をなくすことはできないのか。NHK広報局は「解消は難しい」と説明する。
放送局がデータ圧縮に使っている「エンコーダー」や、テレビなどの受信機を改良したりする方法はあるが、「設備投資には莫大(ばくだい)な金がかかり、そう簡単には変えられない」という。
総務省も「今は電波時計が普及しており、正確な時刻を知るにはテレビに頼らずともいろんな方法があるのでは」と指摘する。
ざけんなよ!ですね。
まぁ、問題になることは99.9%ないだろうけど。