鳥取砂丘(鳥取市)の通称「馬の背」に人の顔と名前らしき文字が落書きされていた。
今月2日午後1時半ごろ60代の母親と男性が旅行会社のツアーで砂丘を訪れていた。
男性が馬の背を見ると左側の「サチコ」はすでに書き終わっていたが、右側の顔は書いている最中だった。
顔を書いていたのは男性一人で、同じグループとみられる約二十人がそばで様子を見ていた。男性は足と棒を使って書いていたらしい。
来年2009年4月施行を目指して、鳥取砂丘(鳥取市)で落書きなどの迷惑行為を禁じる「鳥取砂丘条例(案)」がある。
正しくは「美しいと鳥砂丘を守り育てる条例案」
罰金額と落書きの定義付けは、禁止行為の中止命令違反の罰金を30万円、落書きの定義については視認可能な距離や時間の基準は用いず「10平方メートルを超えるもの」。
平井伸治鳥取県知事の強硬意見に対して、議員の間にはやりすぎとの声も高い。
実際、鳥取に住んでいる者、又は砂丘に行ってみればわかるが、あの広大な砂丘の壁面に何かを書きたいという衝動に駆られる。
砂丘の風紋を観光客のために常に見せたいというのも当たり前。
でも、足跡だけの鳥取砂丘よりも大きな落書きのある鳥取砂丘もまたいい。
景観にも配慮し、落書きできる場所を確保しておくことが望ましいと思うがどうだろうか。
何でもかんでも制限すると人は来なくなる。
またはついて来なくなる。
鳥取砂丘ももっと観光客を呼び込まなくてはいけないのに、この条例は長期的には観光客を減らすものだ。
書いてはいけないと思わせる工夫が必要で、条例が必要とは思えない。
条例を作れば監視する人が必要になり、経費をつけなくてはいけない。
東西16キロ南北2キロの鳥取砂丘の監視員の維持費は年間1000万では効かない。
観光利益や罰金からから経費を捻出できるとも思えない。馬鹿げている。
学校でも一緒。父兄が学校に文句をいえば言うほど教師の行動は制限される。
教育とは程遠い煩雑な作業ばかりが増えて子供たちに手が回らなくなる。
そうするとまた父兄が勝手なことを言い出す。
さらに教師は動きを封じられる。
昔はもっとおおらかに、例えば教師が一杯引っ掛けて授業にきても少々のことは暗黙の了解があった。
今はすべて、規則規則で自分の首を時分で絞めている。
まったくいい方向へは向かっていない。