昨夕、愛犬コマを連れて散歩に出ました。
いつもと違う道を歩き、そういえば、なんとかいう神社があったなと思い出し、少し足を伸ばして行きました。
赤猪岩神社(あかいいわ)
読み方はネットで調べました。
大変な神社です。
その昔、大国主神(おおくにぬしのみこと)が鳥取の白兎海岸でウサギを助けた後(因幡の白兎伝説)で八上姫(八上比売命)に求婚し、出雲に連れ帰ろうとした。
それを妬んだ兄弟の八十神たちが、大国主神を殺そうと謀り、赤い猪と見せかけた真っ赤に焼けた岩を手間山から落とし、それで大国主神は落命した。
その赤く焼けた猪に似た岩を祀ってあるのがこの「赤猪岩神社」だそうだ。
古事記に載っているらしい。
この話にはさらに続きがあります。
落命した大国主神を蘇生させるため、母神の刺国若比売命(さしくにわかひめのみこと)は神産巣日神(かみむすびのかみ)に救いを求め、蚶貝比売(ききがいひひめ)と蛤貝比売(うむぎひめ)の二神により、手間山の近くの
清水井の水などを使い大国主神を蘇生させたといいます。
しかし、さらにまた、これに怒った八十神達はまた大国主神を騙して山へ連れ込み、大木を切り倒して楔を打ち木を裂くと、その間に大国主神を入らせるなり楔を抜き、大国主神を再び殺した。
とあります。話はまだ続きますが、この辺にして、
その手間山(この辺の地名は手間(てま))は別名手間要害山といい、標高329メートル。
要害山は鎌倉時代にここが大きな山城であり、当時山陰最大の山城であったらしい。
前置きが長くなったが、愛犬と散歩に行った
「赤猪岩神社」から帰ってから、
「明日、手間要害山に登ってみようかな」
と思い立ったわけです。
ネットで検索したら、30分くらいで登れるらしい。
それなら装備も必要ないし、楽勝だろう!
という訳で登ってきました。
50分ほどかかりました。
この道じゃないのかな?と思いながら。
とかげ数匹、へび1匹出会いました。
山頂付近には平坦な場所が数箇所あり、
「ここにもしかして物見櫓でもあったのかも」
などと思いながら登りました。
山頂はかなり広く、草ぼうぼうでしたが、朽ち果てた鳥居があり、
休憩用のこれもまた崩れかけた丸太のいすとテーブルがありました。
ノートが入れてある郵便ポストには、ここを訪れる人が書き込みしていました。
ちょくちょく人がくるみたいです。
さすが、歴史的意義のある山です。
もう少し整備して、売り出せばもっと人を集めることが出来るでしょうね。
きっと。
手間山(要害山)と赤猪岩神社、そして、大国主命を生き返らせた「清水川」は歴史的名所として、古事記に載る名所としてもっと脚光を浴びてもいい所でしょう。
実は、写真を載せようと思って、携帯でたくさん撮ったんですが、ことごとくぶれていてダメでした。
かわりに、夕方デジカメで撮った要害山を付けておきます。
田植えの始まりです。
山頂では、少しぼけてはいましたが、大山も日本海も、島根半島も見ることが出来ました。
景色も最高です。
山頂でクマ蜂かな。でかいのが2匹離れなくて怖くて早々に退散しました。
今度はデジカメを持って登ります。
神々のことは
http://www.loops.jp/~asukaclub/kami_h.html
を見ると良くわかります。参考にさせていただきました。
他にも手間山については
2006年度 地域文化報告書「因幡のシロウサギ神話の不思議を探る調査2」
も参考にさせていただきました。
今度、「赤猪岩神社」の写真を撮ってきます。